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マリラとアン[第3章 マリラ・クスバートの驚き。]

マリラのいかつい表情をやわらげた
長い間使わなかったので、錆びてしまったような微笑だった





「さあさあ、べつに泣く必要はないんだよ。」
「ありますとも。」子どもはすばやく頭をおこした。
見ると顔は涙でよごれ、唇は震えていた。
「小母さんだって泣くわ。もし、小母さんがみなし子で、
これから自分の住む家になるのだと思うところへ来てみたら、
男の子じゃないからいらないのだってことが分かったら、きっと泣くことよ。
ああ、こんな悲劇的な目にあったことないわ。」


覚えず口もとに浮かんだ微笑の影が、マリラのいかつい表情をやわらげた。
長い間使わなかったので、錆びてしまったような微笑だった。


英文

in the depth of despair.......

"Well, well, there's no need to cry so about it."
"Yes, there IS need!" The child raised her head quickly,
revealing a tear-stained face and trembling lips.
"YOU would cry, too, if you were an orphan and had come to a place you thought was going to be home and found that they didn't want you because you weren't a boy. Oh, this is the most TRAGICAL thing that ever happened to me!"
Something like a reluctant smile, rather rusty from long disuse, mellowed Marilla's grim expression.



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